親子とは

‘親’という肩書き(もしくは権力としてもいい)を持つ人種に、何度と無く絶望させられる。
失望と落胆で目の前が真っ暗になる。
それは現実の日々の中で体感することも、ニュース等で共感する事も含めてだ。



http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009042500075
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090426-00000014-maiall-soci
以下、追記。



躾とは何て便利な言葉なのだろう。
100歩譲って、誠実な躾ができる親が、こんな濁りまくった人相になることは在り得ない。
甘んじて放置し見て見ぬフリをした実母も同類である。
その行いは、その目つきに声色に現れるのだ。
口元で笑おうが着飾ろうが、絶対に隠せるものではない。
内縁だそうだが似たもの夫婦・・・境界性人格障害者の夫に共依存する妻であろう。
己の狂気を隠す為に隠蔽しようとした身勝手さ。
これらの狂暴性を秘める事は、彼らにとっては不可能。
絵に描いたように皆、ほんとに同じ目つきになる。
のわ個人としても、よくよく知った目つきだ。




聖香ちゃんの顔(保育園での動画でなく写真の方)にも苦痛と怒りがそのまま現れている・・・
躾という名の虐待を強いられながら、それでも泣く事も親からの愛情を求める事も諦めなかった女の子の顔。
息絶えるまで、最期まで諦めなかったであろう強い意志と気力、泣き声を挙げ続けた勇気。
私は聖香ちゃんの写真を見て、共感以上に尊敬を覚えた。
そして言うまでも無く、‘親’への殺意に限りなく近いであろう怒りを。




でも・・・私も同時に知っている。
怒りの根底の裏側にある、逃れられない‘渇望’を。
だから虐待被害児たちは苦しむ。
その‘親’が狂人であること認識できるようになっても、本能が求めてしまう・・・愛され守られる事を。




同種の風景を過去、見たことがある。
私は諦めていた。
助けを求めることすらも思いつかず、涙も声も出せなかった。
ただ何となく、そこに居た。
あの目で睨まれ、濁りきった声で凄まれ、髪を摑んで引きずり回され、支配され・・・
躾ではなかった。
‘神様’と称する悪魔に従えない、異端な私を、侵略者は‘そうするしか仕方なかった’のである。
小林容疑者と同様の、己の狂気を正当化いや、彼らにとっては正当な理由である。
それに対し、真っ直ぐに闘うのか、諦めて脱力して行くかだけの違いだ。
私は後者だった。




そんな無気力な人間が生き残っていて、聖香ちゃんのように声を挙げながら諦めない頑張り屋さんの女の子が死んでしまうのか?
周りも気付き、学校にも児童相談所にも訴えかけてくれる人たちが居たのに!
何故、何故?




聖香ちゃんは凄いと思う。
あの目をした狂人と日々を過ごしていたのに、決して諦めなかったこと。
恐怖、落胆、失望、孤独、悲しみ、怒り・・・
その全てを己の目に宿して、力いっぱい声を挙げたのだ。
力尽きるまで。
本当に怖かったと思う。悔しかったと思う。心身ともに傷だらけだったはずだ。
それでも聖香ちゃんは全身全霊で頑張ったのだと思う。
本当に助けてあげて欲しかった。
その声に応えてあげて欲しかった。



あまりにも理不尽な現実



絶え間なく流れ続けるむごいニュース。
そんな現実の中でも、こうして表沙汰になるのは(できるのは)氷山の一角でしかない。
生き残った虐待被害経験者たちは、何をすればいいのか。
意味はあるのか。









意味はある。
占術理論的に解析しても、全てに必然的な意味が1つ1つ。
何かをしようとする時、もしくは、すべき役割がある時、上記のように感情に溺れることは愚かだ。
地に足をつけ、己と事実を見て、認識せねばならない。
狂人を‘狂人’としてしかカテゴライズできないようでは・・・駄目だから。
それこそ何の意味も無い。
無気力でも生き残ってしまっているのだから。
いや、生きて在るのだから、その役割を見出し、しなくてはならないことが必ずあるのだ。
聖香ちゃんが全力を尽くしたように。
全ての人が、必然的に‘それぞれの役割’を持って在る。



去年あたりから見続けているボクシング漫画で「はじめの一歩」という作品がある。
今は深夜にTVも放映されていて、毎週とても楽しみにしているのだけれど・・・
何だかんだで70巻まで揃えてしまい、つい先週とても嬉しいストーリーを読んだ。
主人公の一歩くんVS武さんの試合。
一歩君には父親が居なくて、武さんは息子を思う‘父親としての在り方’を背負って試合をする。
もちろんフィクションだけど、こんな現実ばかりだったらどんなに幸せな世の中だろうという話。
70巻の100ページに描かれている、ヒデ坊くん(武さんの息子)の顔・・・すごかった。
理想の親子の形。



他にも一歩VS沢村戦とか、機能不全家族をベースにした人物描写も素晴らしい。
この漫画にまさかここまでハマるとは思わなかった。
ボクシングの背景にある、登場人物のドラマに心打たれています。









聖香ちゃんには多くのことを教わり、喝を入れてもらったように感じている。
明日はまた日本文化に触れつつ、聖香ちゃんのこともお祈りして来ます。