命 (あるニュースから)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091126-00000102-jij-pol



赤ちゃんポスト
命をポストにという表現(ネーミング)って・・・と前々から感じていたけれど、預けた親たちの理由を読んで、ある意味では納得してしまった。
正に利己的で稚拙な理由で、正に郵便を投函するかのように命(赤ちゃん)を預けているからだ。
感じるに、この機関で慈善活動をされている方々の真意と、この親たちの心根には温度差がかなりあるのではと思う。
侵略(強姦)以外の交渉で授かった命は、共感と覚悟そして責任の中で守られるべきである。
いや、侵略行為において降りて来た命でも、その命には全く罪は無い。



占術理論にて親と赤ちゃんの縁の形〜必然を、それぞれ詳細に解析すれば理論上はおそらく理解できる点が浮き彫りになるであろう。
「この親なら、らしい行動」「むしろ長い目で見れば、壊されかねない命を守れる」という流れも見えてはくると思う。
が、感情的には理解したくないというのが私の本音でもある。
それでも全ては必然なのだと・・・役割としては理解させられざるを得ないことが多々ある。
逆にそうして理詰めで解析して感情を抑え、己をコントロールしなければ、ただむごい現実が巡っているだけなのだ。



不倫とか親の反対という理由は、ニュースに記載されている理由の中でも最も浅はかで稚拙だし、周り(不倫相手や肉親)へ責任転嫁しており、自立心の欠片も無い。
戸籍に入れることへの懸念は、ある種のケースに限っては共感できる。
自分(生みの親)の戸籍に入れることで、我が子を守りきれなくなることが想定される場合だ。
血縁との業が深く、それに巻き込んでしまうような状況を怖れる場合、真剣に正当防衛として我が子を因縁に巻き込まないで在りたいと願うようなケース。



わりと最近「こういう親の元ならば、赤ちゃんは降りて来ない方が幸せなのかもしれない」と考えさせられる人に遭遇した。
彼女とは度々対話する機会があったが、反吐が出るような人物だった。
(こういう輩を引き寄せるのも、私の業深さゆえだろう)



「私だけが不幸なんて納得できない!妊婦が憎い!突き落としたい!」
「いつ●●さんが不幸になるか占って!」
彼女は対話の度にこの言葉を延々・・・口にした。
記載することは出来ないが、ここまで心が崩壊するに至った‘彼女なりの’理由〜きっかけというものはある。
が、人として言っていいことと悪いことというのはある。
解析すると、非常に彼女らしい醜悪な発想でもあり、必然的でもあった。
役割柄、‘理論上は’納得できる。
「濁りきった声で、そういう言葉を発するご自分をどう思いますか?」
私は彼女に問いかけたが、逆上して泣き出すだけだった。
「1番不幸に‘させられた’のは私なのに、何で冷たいこと言うの?批判するの?」
いや、冷たいのは私の‘言葉’ではない。
‘声’に体温を籠めずに問いかけているから、冷たく感じるのだ。
同様の熱を籠めたら、声色は濁る。
同調してはいけない時もある。
依存心を高ぶらせるだけで、何の解決にもつながらない。
だいたい彼女は根本的に不幸な人では無い。
それが本人は全く解っておらず気付こうとすらもしていないだけだった。



話を本筋に戻すと、こういう女性の元に赤ちゃんが降りて来てしまった場合(それも必然へと通じるのだけど・・・)、親子が離れることの方が正しい場合もある。
私が赤ちゃんの立場だったら、こういう女性の元には絶対に生まれたくない。
帰ることを選ぶだろう。



ただ、赤ちゃんポスト(やっぱり機関名があまりにむごい・・・)へと辿り着いた命が、その子たちが抱えるであろう傷みが癒え、守られているように。
降りて来た現実の世界で、闘い抜いて行けるように。
心の底から願う。



相変わらず願うことしかできない自分が情けないけど、それでも願わずにはいられない。