親を選べない子供

だいぶ寒くなってきましたね〜。
晴れた日でも洗濯物を取り込むと服やタオルがひんやりしています。
皆様お元気でしょうか?風邪も流行っているみたいです^^;
私もここんとこ体調がスッキリしないまんまで過ごしています。
耳が駄目なんですよね、また(−−;)



内藤選手の試合のことをきっかけに、そちら方面のログが増えていました^^;
まったく別の事情でコメント等規制してるのでご不便かけています。
メール下さった、改めてありがとうございますm(−−)m
ボクシングそのものを語ってくださったメールもあって、ファンの熱意ヒシヒシと感じました^^



内藤選手はシンプルにファンになりまして、戦友の好きな‘はじめの一歩’というボクシングマンガのDVDを観始めていたりもします。笑。
北斗の拳ほど話が複雑じゃなく、比較的ラクな気持ちで笑いながら観れるDVDですね。
ラオウケンシロウの兄)と一歩に出てくる会長が同じ声だったので、プロの演技者って凄いな〜と関心したり。
ボクシング、本当に厳しいスポーツですね。
打ち合いの痛さもでしょうけど、試合までの道のりがほんとに過酷な世界だなあと。
どんな世界でも‘プロ’は厳しいですね。うんうん。



あれから別件でも‘家族’‘親子’‘因縁’というものを考えさせられていました。
と言いますか、これらに関しては考えて無い日のほうが少ないんだけど^^;



さっき亀田お兄さん選手の謝罪会見をTVで観ました。
今の世の風潮に翻弄される、‘家族’という単位でどうしても観ておきたかったの。
むごいと・・・感じました。
私は元々ファンでも何でも無いし、ボクシングに関しては全然知らないので、その部分は書けないけれども・・・



これだけの大事になっていて、二十歳でプロ選手であるとは言え、全てを子供に背負わせてしまうのはどうなんだろう。
さんざん彼ら家族をオブジェに金儲けしたであろうメディアの人々にも、謝るべきところや責任はあるはずなのに(というか今のこの風潮が1番悪いと思う)、それを棚に上げて本質から反れまくった質問を執拗に投げかける記者。
吐き気がしました。
表面的な言葉に囚われると、本質が見えなくなるんですよ。
お兄さん選手の素の顔(反省や後悔+理不尽さに対する葛藤)が顔にも声にも出ていた。
言葉じゃなく、声聴けば解るじゃないですか。
敬語が上手く使えなかったり、ん?と感じる部分は確かにあるんだけれども、父親も弟選手も同席せずの状況で(弟選手はともかく、ますます父親に対して絶望感を覚えました)何とか応えようとする姿にやっぱり苦しくなりました。



前回の時点で生まれ星の配置を見たとき、自己犠牲精神も強く現れていたので非常にお兄さん選手らしい振る舞いだなと納得。
持ち前の洞察力もあって、自分達のキャラ設定に酔っている場合では無いとも感じ取っていたでしょうし。
何でこんなことになってしまったのか頭パニックしてる部分もあったはずですが、それでもね。



蠍座の星を強く持つお兄さん選手の場合、自分の世界に多くの人を取り込んで行き、その領土を広げる事で更に自分の立ち位置を確立するタイプ。
つまりは本来は自己愛に陶酔し執着する傾向が強いので、他人を招き入れることはあっても、自分が他人の世界に入って行く事や聴いたり受け入れたりということは好まない。というかかなり勇気の要ること。
同時に心身ともにタフな人でもありますから、それを乗り越えられる才能も持ち合わせてるわけなんですが・・・



きっとこれまで親兄弟とだけの世界に生き、信じてきたお兄さん選手にとって、報道されているような親離れってかなりヘビイなことだと思うんですね。
ただ、色々な意味で親御さんとは距離を置く方が長い将来を考えたらベストであると強く思います。
でもそこで新たに葛藤が生まれてしまうであろうこと。
「親父は世界一だと思ってる」という心の呪縛です。
自分のためというより、親のためにという気持ちが強くて、自分たち‘家族’の根本で何が起きていて父親から現状どういう扱いを受けているのかということが・・・まだ判っていない。
いえ、もしかしたらどこかで感じながらも認めたくないのかもしれません。
父親の会見で「反則指示はしていない」とお父さんは言ってましたけど、これは完全に子供への責任転嫁であり、逃げです。
冷静な判断力がある状態で、自身の親が自分に(子供に)責任転嫁するような卑怯者だと認識したら深く傷つくし信頼関係は全て壊れるでしょう。
誰に指示されようと実行を拒む事も出来るし、「お父さん、それはおかしいよ」と言い返せる子供も居るかもしれない。
でも弟選手に関しては(お兄さん選手もかな)、そういう判断能力さえ持てない状態。
日頃キャラ設定でああいう言動や失礼な振る舞いをする時のサングラスが全てを物語ってる。
試合前の泳ぐ怯えたような眼差し。
お兄さん選手の会見でも同様の表情が現れていました。
自分を隠すためのサングラス。



目つきや声色って一切誤魔化し効きませんからね。
露骨に本質が出てしまう。
何かが怖いから強がったり仲良しぶったり虚勢を張ったり。
それをしてると‘輝けない’のね、‘本物’でない限りは。
これまでの日々でもいつも感じて来たし、内藤選手からも受けた印象ですけど、芯の強い人って余分な飾り(名声や金銭含む)にも興味持たないし、まず強がらない。
何でかって言うと、本当に強くなろうとする時・本領発揮しようと思う時に虚勢を張ったり強がると、‘自分に負ける’から。
‘自分に負けてしまう’ってことで強くなれなくなる本領発揮できなくなると知っておられるからだと感じます。



ボクシングや多くのスポーツは競うわけですから、結果と言う意味での勝負は考えなくてはならないけど、それ以前に相手じゃなくて‘自分の在りかた’を見て闘ってるんですよね。



親を選べない子供。
どんな卑怯なことをされても、酷い仕打ちを受けても、あらゆる意味で傷め付けられても・・・
子供は絶対に親を愛さないといけないのでしょうか?
何が何でも服従しないといけないのでしょうか?
支配されなくてはいけないのでしょうか?
依存されなきゃいけないのでしょうか?



逆に何故・・・子供は、救いが無いと感じながらも、親を求めてしまうのでしょうか?
ついて行こうとするのでしょうか?
信じようとするのでしょうか?
支配されてしまうのでしょうか?
こだわってしまうのでしょうか?



「あんたなんか産まなきゃ良かった」
先日そう言い合う母娘の姿を見たと言い、「親の癖にあんなこと言うなんて信じられない」と号泣している若者と遭遇しました。
信じられない?
言葉にするかしないかは別として、普通にありますよ、こんなこと。
自分は子供だから愛されて当然。愛されないなんて有り得ない。
私はこの若者の言葉から、こうした傲慢さを感じて怖くなりました。




親に虐げられる子供なんて世界中に山ほど居ます。
子は親を選べないから。
ううん、むしろ無意識の本能で選んでしまっているから、心の奥底で求めてしまう。
信じようとしてしまう。
あの痣だらけの女の子もそうだった・・・。
因縁という名の鎖で繋がれるのは、いつも子供。
その鎖を断ち切るかどうかしか選べない。
断ち切っても追われるケースも多々あるでしょうし。



親である前に、子である前に、人間だから。
それを受け入れて、いかに心を自立させて生きれるのかが・・・
‘親子の因縁’を知る人にとって、ターニングポイントになるのかもしれません。