メリひな!?

そんなタイトルのメールを貰ったことがある。
もう7年も前の話・・・
鮮明に憶えているのは、それを受信した直後に駅のホームの缶ジュース自販機で「当たり」が出たから。
当時は自由が丘まで仕事に行っていて、出がけの朝だった。
私だけが憶えている、ささやかだけれど大切な思い出。
色目ではなく、ただの性別として、私が【女性で在ること】を肯定してくれたであろうメール。




あれから7年か・・・
誰が想像しただろう。
まさか私が【母という役割を贈られている現実】を。
多くの意味で夢のようでもあり、でも尊い事実。
先月の終わりに生後満10ヶ月を迎えた彼は、つかまり立ちも真っ直ぐできるようになり、横へのつたい歩きも上手に、楽しそうにしている。
「坊やの横顔、ママそっくりね!」
通りすがりの人にそう声をかけられた時は嬉しかった。
             

「この子に似たい(そういう表情をしたい)」と思っているのは、他ならぬ私自身だからだ。
私の深くに有る、揺るがぬ意志も共に・・・ゆっくりと、でも着実に進化している。
ここ数日は、おやつを食べる仕草がとっても可愛い。




1月下旬から感じ始めたメニエール症状の久しぶりの悪化と、3年ぶりにひいた酷い風邪が抜けきらず、体調は良くない。
が、志と記憶は揺らぐことがない。
何故なら決断力を用いた志と、消えない事実(記憶)だからだ。
どんな時も土壌の上にしっかりと立ち、信念を持って在りたい。




私は性別としては確かに女性ではあるものの、それは終えた在り方だ。
これからは、ただ人として、そして母として在る。
そう決めている。