カウントダウン

数日前、スフィンクスくんがある1枚のCDを取り出して来た。
もう1年近く、ラックに仕舞ったままのCD。
よく聴くものはコンポ脇に10数枚並べてあるが、そこには置いていなかったもの。
「お母さん、これ聴きたい」
え・・・それ聴いて「怖い音イヤ!!」って凄い勢いで電源落としたじゃない。
「いいの?大丈夫?」
再生すると反応はやはり似たようなもの。
1曲聴ききる前に「もういい。」
コンポの電源を落とす我が子。





なんだろうね。虫の知らせみたいなもの?
この唐突さが気がかりで、おそらく近影を見つけた。
ああ・・・カウントダウン入ったんだね。
その目、その肌、その相。
スフィンクスくんからのアテンションは、こういうこと。




ほんとにあれから10年だ。
「8年後でも10年後でも、またお茶でも飲もう。」
私自身がこう投げかけた言葉は、当時もちろんサイクルを解析していたわけではない。
でも今アテンションを受けて照らし合わせてみると、ごく自然に合致する。




その大きな木には葉があと数枚ついているかどうか。
枝は折れていない。
でも実も水分も残されていないのだと。
それが何故なのかはあまり解らない。
今の私に判るのは、深い森の奥深くで大きな1本の木が根ごと剥きだしになり倒れる寸前にあるという現実だけだ。
でも倒れても枝は折れないだろう。
それが木に宿る我であり、ギリギリの信念であるはずだからだ。