今、ここに居る。

毎年この時期は私にとって忌まわしい記憶の引力に翻弄されるのが恒例。
でも今年は例年に比較して、最もそれに引きずられにくくありました。




忌まわしい記憶=過去の事実でなく、パワフルな灯り=今の現実が
私の目の前でコロコロ転がったり、奇声を発したり、ただただ笑顔をくれている。
彼が「そっち(過去)じゃないよ、こっち(現実)だよ」
と言ってくれたのだと感じている。
そう。
そこ(過去の事実)には彼は居なくて、ここ(今の現実)に居てくれている。
何の策略も媚も無いクリアな笑顔を、こんな私に毎日毎日向けてくれる。
彼が全身で笑っているのが判る。
もちろん泣く時も全身で、だけど。




スフィンクス




やっぱり生んだという感覚が薄いと言うか、不思議過ぎて信じられないのと、おこがましいのと。
登場してくれた。
私の目の前に。
ただそれだけ。
いつ何が起きるか、いつ奪い去られるのか、もしくは飛び立って行くのか・・・




でも今、ここに居る。
ほんの僅かでも彼の役に立てる。
それが【今ここに有る事実】で、彼も私もここに在る。




いつも彼に敬愛をこめて。