優しい

ただいま12月7日深夜2時半。
スフィンクスくんが少し起きた。
私がまだ仕事をしていて、PCを打つ音で起こしてしまったのだ。
昨夜もそうだった。




『かあさんも寝よう?』
寝室で眠い目を擦りながら、優しく私に気遣かって声をかけてくれたのだ。
こんな私に…本当に優しい。




急いでPCを消して、枕用のアロマスプレーを撒き、今【りの字】になった。




いっちょ前に世間で言う育児なんてものをさせてもらう立場だが、
いつもお世話になっているのは私のように感じる。




この子がくれるだけの優しさを、私はきちんと与えているだろうか…




偽善者の代表とも言えるような、人として信頼に欠ける二枚舌の
園長が仕切る保育園に行かせ続けているのは間違いではないか?
9月から葛藤が続いたままだ。
自然が豊かで物理的には明るい園。
だからこそ選び、入園が叶った。
シングルマザーとして生きることも勝ちとった以上、全てバリバリやりたい。
その為には保育園が必要不可欠で…
保育士さんたちは善くして下さっているが、やはりパワハラか。
肩書きを持ちながら見識が浅すぎて偽善の匂いが立ち込めて…
でも今これ以上スフィンクスくんの環境を揺さぶりたくはない。




『預けてしまえば、私たちは保育園に人質取られているようなもの』
力強く先輩ママさんが励ましてくれた。




良い意味でもっと堂々とした母と成りたい。
この子の優しさを裏切らない強い母に。
狂気の血筋になど負けてなるものか。
偽善者には屈しない。