嬉しかったこと

今年ももう終わる。





6月からの半年、妊娠中以降から最も睡眠が取れた。
いや、物心ついてから現在の歳になるまでの間で最も眠れたかもしれない程だ。
スフィンクスくんと2人暮らしを始め、後に正式にシングルマザーとして
在ることを勝ち取り、安堵したのだろうか・・・
寝かしつけで一緒に寝入ってしまっても、ある一定の時刻が過ぎると1時間刻みで
目が覚め、なかなか寝付けないという状態で過ごしていた2年半。
そうだ。
侵略者たちと共に居た幼少期と同様の状態だった。
他人の寝息やいびき、ちょっとした物音で過敏になっていた。
が、この半年は寝かしつけで寝入ると下手をすれば朝方5時までぐっすり・・・
なんてことが日常茶飯事。
いいのか悪いのか。





今年起きた嬉しかった事をまとめておきたい。
スフィンクスくんが寝言で「ママ・・・」と言ってくれた。
●保育園のお迎え時、いつも嬉しさ全開の表情で走って抱きついてくれること。
●通りすがりの綺麗なお婆さんが「綺麗なお母さんだね」とスフィンクスくんに
 声をかけてくれたこと。
●そして、絵本を読み終えた後ぎゅうと抱きしめながら頬にキスをしたら
 「もう1回!」とにこにこ顔でアンコールを受けたこと。
 (これは今日の話。)





過去これほど私の存在を許し、喜んでくれた人は居ない。
これほど私の周りをうろうろして、くっつきたがってくれた人は居ない。
家事がしにくいことも多々あり、彼の厚意に時に苛立つ頓珍漢な私を
何度も何度も許し、絶えず嬉しそうに傍に居てくれる。
大好きな電車が見えると、その喜びを分かち合おうと「ママ〜!」と
わざわざ呼びに来てくれる。
目をきらきらさせながら「青い電車(京急ブルースカイトレイン)、来た!」
と、「保育園でおすべり(滑り台)した!」「どんぐりころころ、あったよ!」
・・・等、報告してくれる。





身長91cm、体重もとうとう15kg超え。
小さいけれど、すごく大きく重く深い人。
スフィンクスくんが笑う度、私は木々に庇ってもらえているような体感がある。
足元の土が乾いても時にぬかるんでも、揺らがずにどっしり立っている。
そんな大きな樹木のような存在感。
私も我が子(おこがましいが、この子は本当に‘我が子’なのだ)のように
成るべく、来年も前進しよう。